開発

世界中の患者さんの健康へ
新薬を通じた最大限の貢献を目指す

基礎研究で新薬として期待される候補化合物は、想定された薬としての効果が最小限のリスクで患者さんに発揮されることで、新薬を待ち望んでいる世界中の患者さんに初めて貢献することになります。そして、そのための質の高い臨床データを収集することが臨床試験(治験)では求められており、治験に協力いただける患者さんへの倫理性や安全性に最大限配慮しつつ、想定された作用機序や臨床効果、体内動態を科学的かつ効率的に収集、評価します。最初に人に投与される探索的な治験段階から、具体的な対象疾患の特定と治療上の位置付けを明確にするための検証的な治験段階、そして新薬としての承認申請から審査対応段階と、新薬開発には多くのステップがあり、この一連の業務を主管するのが開発・MA本部です。また、基礎研究段階では研究本部と連携して新薬の開発コンセプト構築に携わり、市販後は医薬本部やファーマコヴィジランス部門と連携して、医療現場において新薬の価値を最大限に発揮するための適正使用や、安全性を確保するための医療関係者への情報提供、適正使用冊子などを通した患者さんへの啓発活動などにも参画しており、新たな効能追加に向けた治験、製造販売後臨床試験の立案と実施も行っています。

さらには、日本のみならず欧米やアジアにおける新薬開発も担っており、米国や欧州、アジアの関係会社と連携し、世界中の患者さんに自社ブランドの新薬を迅速かつ効率的に届けることも重要なミッションです。国際学会などでの治療法に関する最新の情報収集、各国のエキスパートと医療ニーズや試験デザイン、統計手法に関するディスカッションも重視し、良好なコミュニケーションを図りながら治験を進めています。「メディカルニーズを満たす新薬を患者さんに届ける」ために、常に挑戦する集団として日々励んでいます。