ニュースリリース

2007年03月26日
大鵬薬品工業株式会社

がんの増殖に関する新規解析手法の開発に成功

株式会社セルフリーサイエンス(本社:神奈川県 社長:尾澤 哲)は、大鵬薬品工業株式会社(本社:東京都 社長:宇佐美 通)と共同で、がん領域における阻害剤を探索する新しい解析手法の開発に成功しました。

今回の解析手法は、化合物高速スクリーニングのための手法で、その特徴は下記のとおりです。

  • 1.標的タンパクを含む関連タンパクの阻害剤探索を、高速かつ多検体で、同時に試験できる。
  • 2.阻害剤の効果が、一連のタンパク質群のどこに影響を与えているか、特異性まで迅速に判断できる。

大鵬薬品はがんの増殖に関与するタンパク質及び一連のタンパク質群を見出し、セルフリーサイエンスはそれらを試験管内で再構築しました。 セルフリーサイエンスは、タンパク質を簡便・迅速に試験管内で合成させるコムギ無細胞タンパク合成技術を活用して、タンパク質の機能や相互作用解析のサポートを行っています。また、阻害剤探索に向け、タンパク質の機能や相互作用の解析手法の開発も行っています。

今回の共同開発は、セルフリーサイエンスが保有する自動タンパク質合成精製ロボットを使用した迅速な高活性タンパク質の発現と、同社がこれまでに開発してきた高速化・高感度化タンパク質修飾技術を組み合わせることで、可能となりました。 今回の両社の研究成果により、がん領域の標的タンパク質群に対する阻害剤の探索が大きく前進するものと期待しています。

このリリースに関してのお問い合わせ先
株式会社セルフリーサイエンス 営業部 担当 高田雄一 TEL:045-500-2119

会社概要

株式会社 セルフリーサイエンス

URL http://www.cfsciences.com/jp/index.html
創立年月 2002年7月
本社所在地 〒230-0046 横浜市鶴見区小野町75-1リーディングベンチャープラザ TEL:045-500-2115
代表者 代表取締役社長 尾澤 哲
事業内容 無細胞たんぱく質合成のための小麦胚芽抽出液とタンパク質自動合成機の販売。またタンパク質合成にかかわる技術の研究・開発と大学や企業との共同研究、および創薬支援のための研究活動。

今回の評価に使用したタンパク質自動合成機(Protemist-DT)

この自動合成機では、6種類のたんぱく質発現が簡易精製まで自動化されています。今回の解析手法の開発のためには、高品質のタンパク質を安定的になおかつ新鮮な形で保持する必要がありました。そのため自動合成機の利点をフルに活用することにより、開発に成功することができました。

ProtemistTMDT

大きさ:巾630x奥行き600x高さ960mm

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