- 2010年01月20日
- 大鵬薬品工業株式会社
5-HT3受容体拮抗型制吐剤『アロキシ®』製造販売承認取得のお知らせ
大鵬薬品工業株式会社(本社:東京、社長:宇佐美 通)は、2010年1月20日、5-HT3(セロトニン)受容体拮抗型制吐剤 『 アロキシ®静注0.75mg 』(一般名:パロノセトロン塩酸塩)の製造販売承認を取得しましたのでお知らせ致します。
アロキシ®は2004年1月の大鵬薬品とスイスのヘルシン社(HELSINN HEALTHCARE SA)とのライセンス契約に基づき、弊社が国内開発した薬剤です。海外においては、2003年7月に米国、2005年3月に欧州で承認され、2009年12月現在、世界62カ国で承認されており、2008年の全世界での売上高は4億ドル(約360億円)に達しています。
癌化学療法に伴う悪心、嘔吐は、主に抗悪性腫瘍剤投与後24時間以内に発現する「急性悪心、嘔吐」、24時間以降に発現する「遅発性悪心、嘔吐」に分類されますが、国内においては、遅発性悪心、嘔吐に対して有効な治療薬が少ないのが現状です。
アロキシ®は、癌化学療法(シスプラチン等)実施前の1回投与で、急性悪心、嘔吐のみならず、現行の治療薬では効果の不十分であった遅発性悪心、嘔吐にも有効性が確認されています。同剤は、血中消失半減期が約40時間と非常に長く、5-HT3受容体に対して高い結合親和性と選択性を有しています。また、NCCNの「制吐療法ガイドライン」で、高度催吐性化学療法に伴う悪心、嘔吐の予防に用いる薬剤として推奨されています。
※NCCN:National Comprehensive Cancer Network
【弊社社長 宇佐美 通 コメント】
大鵬薬品は癌化学療法の進歩に貢献するため、抗悪性腫瘍剤にとどまらず、副作用を軽減する薬剤の研究・開発にも努力しています。また今回、アロキシ®の製造販売承認が得られたことで、抗悪性腫瘍剤投与に伴う悪心、嘔吐で苦しんでいる患者さんに、新たな治療の選択肢を提供できると期待しています。
製品名 | アロキシ®静注0.75mg(英名 Aloxi I.V. injection 0.75mg) |
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一般名 | パロノセトロン塩酸塩(英名 Palonosetron Hydrochloride) |
承認取得日 | 2010年1月20日 |
効能・効果 | 抗悪性腫瘍剤(シスプラチン等)投与に伴う消化器症状(悪心、嘔吐) (遅発期を含む) |
用法・用量 | 通常、成人にはパロノセトロンとして0.75mgを1日1回静脈内投与する |
専用サイト(医療関係者向け) http://www.aloxi.jp/
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