肝臓について知っていますか?!明日話したくなる肝臓トリビアを紹介しています。
肝臓の役割は?
「肝臓はからだの化学工場」
きわめて多い働きのうち
重要なのが4つもあります!
1体を構成するタンパク質をアミノ酸から合成する
2グリコーゲン(ブドウ糖の貯蔵形)やビタミンなどを蓄え、必要に応じて血液中に放出する
3アンモニアやアルコールなど体にとって有害な物質を分解、解毒する
4脂肪の消化・吸収を助ける胆汁をつくる
※ 参考文献:『肝機能をぐんぐん高める100のコツ』主婦の友社 2008年 15ページ
肝臓はどれくらいの重さ?
肝臓の重さは体重の
約50分の1を占めている!
肝臓は、胸部と腹部を分ける横隔膜のすぐ下の、右上腹部に位置します。人体の中でもっとも大きな臓器で、重さは成人男性で約1.5kg、女性で約1.3kgあり、体重の約50分の1を占めています。
※ 参考文献:熊田博光『専門医がやさしく教える肝臓病』 PHP研究所 2007年 10ページ
肝機能異常とは?
肝機能異常とは、
何かしらの原因を受けて
肝臓が正常に機能しなくなること!
肝臓は、少しぐらい負担がかかってもびくともしません。それだけに、黄疸や腹水といった特有の症状が現れたときは、肝臓の機能が低下しているということなのです。
※ 参考文献:熊田博光『専門医がやさしく教える肝臓病』 PHP研究所 2007年 10ページ
肝機能の異常というと、その原因はアルコール摂取にあると思われがちです。確かに、欧米人の肝硬変は、アルコール摂取が原因のものが多いのですが、日本人の場合は、そのほとんどが、肝炎ウイルスが関係しています。なかには、アルコール摂取によって肝臓の機能が弱くなっている人もいますが、その場合ですら、その背景に肝炎ウイルスのかかわりが多いことが、最近の研究で明らかになっています。
※ 参考文献:『肝機能をぐんぐん高める100のコツ』主婦の友社 2008年 18ページ
肝機能に異常がある人って
どのくらいいるの?
人間ドック受診者の33.7%が
肝機能異常!
3人に1人が軽度の肝機能異常
人間ドックでの項目別以上頻度調査
● 2014年人間ドック受診者(313万人)【異常があった項目】
※ 参考文献:日本人間ドック学会 2014年「人間ドックの現況」
肝機能異常を知るには?
肝機能が正常かどうかは
血液検査でわかる!
早期発見のためにも、健康診断などで定期的に検査を受けることが大切ですよ。
● 肝機能に関する血液検査結果の数値
GOT(AST) | GPT(ALT) | y-GTP | |
---|---|---|---|
正常値※ | 30以下 | 30以下 | 50以下 |
※ 日本人間ドック学会より
※ 診断実施施設により若干数値に差があります。
肝臓病を早期に発見するためには、血液検査を受けることです。簡単に見つけることができます。肝臓が沈黙を破って異常を訴える前に、ぜひ発見したいものです。とくに、両親や兄弟姉妹に肝臓病患者がいる人、輸血を受けたことがある人、かつて急性肝炎にかかったことがある人、常習的にお酒やお薬を飲んでいる人、太りすぎの人などは、定期的な血液検査が望まれます。
※ 参考文献:熊田博光『専門医がやさしく教える肝臓病』
PHP研究所 2007年 24ページ
検査項目の代表的なものといえば、血液中の酵素の量を測定する検査です。AST(GOT)やALT(GPT)などは健康診断でも行われているので、知っている人も多いでしょう。
※ 参考文献:熊田博光『専門医がやさしく教える肝臓病』
PHP研究所 2007年 26ページ