食欲不振
薬の影響を受けて、食欲が一時的に低下することがあります。
食事や水分がとれなくなると脱水になりやすいので注意が必要です。
担当の医師に相談しましょう
- 症状が長く続く
- 食事の量が減る
- 体重が減る
日常生活の注意
- 体力を落とさないためにも、食べられる物、好きな物を少しずつでも食べましょう
- 水分をとるようにしましょう
食事の工夫
- 食べやすく栄養価の高い物をとる(スープ、茶わんむしなど)
- 食べやすくたんぱく質の豊富な物をとる(豆腐、卵豆腐、ヨーグルトなど)
吐き気・嘔吐
薬の影響を受けてむかむかしたり、場合によっては吐いてしまうことがあります。
担当の医師に相談しましょう
- 症状が強い
- 症状が長く続く
食事の工夫
- においのする料理はさけましょう(揚げ物、煮物、煮魚など)
- 料理はさましてから食べましょう
- ゼリーや果物など食べやすい物をとりましょう
- 食事はゆっくり時間をかけ、少量ずつ食べられる物をとりましょう
色素沈着
皮膚や爪・指先などが褐色や黒色になります。
直射日光で色素沈着が増強されます。
日常生活の注意
- 強い日差しが差し込む窓ぎわなどをさけましょう
- 外出時は帽子や手袋、衣類で、直射日光をさけましょう
外見の変化に対する工夫
- 爪の変色が気になる場合は、マニキュアでカバーしても良いでしょう
ただし、爪が割れたり、はがれたりしているなどの症状がある場合には、医療者に相談しましょう - 指先などの変色が気になる場合は、衣服に色移りしにくく、汗や皮脂、水で落ちにくいボディー用のファンデーションでカバーしても良いでしょう
ただし、皮膚の乾燥やかゆみ皮疹など、色素沈着以外の皮膚症状がある場合には、医療者に相談しましょう - 顔色が暗いと感じる場合には白や黄色などの明るい色の服を選ぶと良いでしょう
顔色が明るく見えます
口内炎
口の粘膜が薬の影響を受け、口内炎があらわれることがあります。
ティーエスワンの服用はいったんやめ、すぐに担当の医師に連絡しましょう
- 服用し始めて数日以内に、下痢と同時に口内炎があらわれる
- 広い範囲に口内炎があらわれる
- 痛みをともなう
日常生活の注意
- 歯みがきをていねいに行い、口の中を清潔に保ちましょう(歯ブラシは小さめで、やわらかいものを使う)
- うがいや水分補給をこまめに行い、口の中を乾燥させないようにしましょう
- ティーエスワンの治療を始める前に歯科を受診して、虫歯や歯周病などの治療をしておくと口内炎予防に効果的です
- 口内炎ができてしまったら、ごくうすい塩水や、うがい薬を使ってこまめにうがいをしましょう
下痢
腸の粘膜が薬により傷害を受け、下痢が起こることがあります。
下痢が続くと脱水症状になりやすいので、注意が必要です。
ティーエスワンの服用はいったんやめ、すぐに担当の医師に連絡しましょう
- 激しい下痢が起こる
- 下痢が長く続く
- 1日の排便回数がふだんよりも1日4回以上増加
日常生活の注意
- 水分※をこまめにとりましょう
- スポーツ飲料などで電解質※を補給しましょう
- 食事を工夫しましょう
- 消化のよい物(おかゆ、うどんなど)
- 脂っこい物や刺激の強い物はさける
- カリウムの多い食品(バナナ、果物ジュースなど)をとる
- 食事は何回かにわけて、少しずつとる
- 下痢によって、電解質(ナトリウム、カリウムなど)が水分と一緒に排泄されてしまいます
皮疹(発疹)
薬の影響を受けて、皮疹(発疹)があらわれることがあります。
ティーエスワンの服用はいったんやめ、すぐに担当の医師に連絡しましょう
- 全身に皮疹(発疹)ができる
- かゆみをともなう
日常生活の注意
- ウールや化学繊維は、肌に直接着ないようにしましょう
- 刺激の少ない木綿の肌着を着ましょう
間質性(かんしつせい)肺炎
肺の間質という部分に炎症が起こり、肺の機能が低下することがあります。あらわれる頻度は少ないですが、注意が必要な副作用です。
ティーエスワンの服用はいったんやめ、すぐに担当の医師に連絡しましょう
- 痰(たん)がでないせき(空せき)
- 息が苦しい
- 息切れ
- 発熱
日常生活の注意
- せき、息切れ、発熱など、かぜによく似た症状が起こることがあります
かぜをひいたと自分で判断しないで、すぐに担当の医師に連絡しましょう
流涙(りゅうるい)(涙目、涙がでる)
涙が多くなり、目から涙がこぼれてくることがあります。
涙の量が増えて起こる場合と、涙の通り道(目から鼻に通じている管)が詰まって起こる場合があります。
結膜炎や角膜炎が起こっている場合もありますので、注意が必要です。
担当の医師に相談しましょう
- 涙が止まらない
- 目が痛い
- 目がかすむ
- 物が見えにくい
日常生活の注意
- 症状によっては、眼科検査と治療を行う必要があります
目の症状が気になるときは、なるべく早く担当の医師に相談しましょう
その他
以上に記載したもの以外に、以下のような症状にも注意してください。
次のような症状に気づいた場合も、ティーエスワンの服用はいったんやめて、すぐに担当の医師に相談してください。
神経 |
しびれ、舌のもつれ、歩行時のふらつき、物忘れがひどくなる |
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嗅覚 | においがわかりにくい |
心臓 |
胸が痛む、動悸、脈拍が不規則になる |
肝臓 |
体がだるい、目や皮膚が黄色くなる |
腎臓 |
尿量が減る、尿の泡立ちの増加、顔や手足などがむくむ、血尿 |
消化器 | 血便(黒色の便) |
皮膚 | やけど様の水ぶくれ、口や目の粘膜のただれ |
筋肉 | 手足に力がはいらない、筋肉が痛い、尿が赤黒い |