乳がんの治療
「乳がん」は、がん細胞の特徴によっていくつかのサブタイプに大別でき、それぞれのサブタイプやがんの大きさ、広がりなどにより治療法が異なります。
サブタイプは乳がんの性質(細胞の中にあるタンパク質の有無)によって、「ホルモン受容体陽性乳がん」、「HER2陽性乳がん」、「ホルモン受容体陰性・HER2陰性乳がん」に分類されます。サブタイプごとに効果が期待できる薬が異なるので、あなたのサブタイプに応じて使用する薬剤を選択します。
乳がんの性質による薬の選択
がん情報サービス https://ganjoho.jp/public/cancer/breast/treatment.html(2022年7月25日確認)
実際の治療薬は、サブタイプだけではなく、病気やからだの状態、
患者さんの希望などによって最終的に決定します。
あなたの乳がん(検査結果)
臨床病期分類
原発巣(最初に発生したがん)の大きさ、リンパ節転移の有無、他の臓器への転移の有無によって病気の進み具合である病期(ステージ)が決定します。
T:がんの大きさ
N:リンパ節への転移
M:他の臓器への転移
大きさ | |||||||
---|---|---|---|---|---|---|---|
T0 | T1 | T2 | T3 | T4 | |||
転移 | M0 | N0 | - | Ⅰ |
ⅡA |
ⅢB | ⅢB |
N1 | ⅡA | ⅡA | ⅡB | ⅢA | ⅢB | ||
N2 | ⅢA | ⅢA | ⅢA | ⅢA | ⅢB | ||
N3 | ⅢC | ⅢC | ⅢC | ⅢC | ⅢC | ||
M1 | Ⅳ | Ⅳ | Ⅳ | Ⅳ | Ⅳ |
日本乳癌学会編. 臨床・病理乳癌取扱い規約第18版. 2018年. P6より改変