- この薬の使用を避けた方がよい人は?
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からだの状態によっては、この薬を使用できない場合があります。
次のような人は前もって担当の医師に相談してください。
担当の医師は、検査の結果をもとにティーエスワンを飲んでもよいかどうかを判断します。
- 今までに、同じ種類の薬(フッ化ピリミジン系の薬)で強い過敏反応があらわれたことがある人。
- 骨髄の機能がかなり低下している人。
- 腎臓の機能がかなり低下している人。(特に注意が必要)
- 肝臓の機能がかなり低下している人。
- ティーエスワンと同じ種類の薬を飲んでいる人。
(5-FU、フルツロン、ユーエフティ、ゼローダ、フトラフールなど) - 妊婦または妊娠している可能性のある人。
Q8をご覧ください
- 他にも治療中の病気があるのですが。
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この薬を服用することによって、現在治療しているがん以外の病気が悪くなることがあります。
次の病気で治療を受けたことがある人、または現在治療中の人は、担当の医師に忘れずに伝えてください。
- 血液の病気
- 腎臓の病気
- 肝臓の病気
- 感染症
- 糖尿病
- 肺の病気
- 心臓の病気
- 胃潰瘍や十二指腸潰瘍
- 前にもがんの治療を受けているのですが。
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今までに受けた治療や副作用の経験は、これからの治療を進める上で大切な情報です。
次のような人は治療を始める前に、忘れずに担当の医師に伝えてください。
- 放射線治療を受けたことがある。
- 他の抗がん剤治療を受けたことがある。
- 副作用を経験したことがある。
- 飲みあわせに注意する薬は?
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次の薬は飲みあわせに注意する必要があります。
心当たりのある人は、 担当の医師、薬剤師に忘れずに伝えてください。
注意する薬 あらわれる作用 あらわれる症状 ワルファリンカリウム
(血液を固まりにくくする薬)ワルファリンカリウム
の作用を強めます皮下出血、歯肉(しにく)出血など、出血しやすくなります。
フェニトイン
(てんかんの薬)フェニトインの
作用を強めます。吐き気、眼振(がんしん)、運動障害などが発現することがあります。
- 他の抗がん剤を一緒に使うの?
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がんの治療では、より高い効果を期待して他の抗がん剤を一緒に使うことがあります。
この治療ではホルモン療法薬を一緒に使います。実際の治療スケジュールは、あなたの状態により異なりますので、詳しくは担当の医師に確認してください。
- 副作用で薬をお休みするの?
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副作用の種類や程度により、服用をお休みすることがあります。
無理して服用を続けると症状が重くなり、がんの治療を中断することにもなりかねません。
服用をお休みしたり、再開するタイミングについては担当の医師と相談して決めましょう。
副作用の状態をみながら上手に服用し続けることが、十分な効果を引き出すポイン卜です。
- 治療中に気をつけることは?
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特に次のことには気をつけましょう。
- 睡眠
眠れないときは、担当の医師に相談しましょう。 - スポーツや仕事、旅行
もちろん可能ですが、体調を考慮し、無理のないようにしましょう。 - 嗜好品(お酒、たばこ)
お酒はひかえ、たばこはやめたほうがよいでしょう。 - 市販薬、サプリメン卜、健康食品、民間療法
利用する前に担当の医師または薬剤師に相談しましょう。
- 睡眠
- 出産はできますか?
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まずは担当の医師にご相談ください。
- ティーエスワンは動物実験で、胎児に影響が出たり母乳に移行することがわかっています。
類似の薬を飲んだ女性において、奇形のある子供が生まれたとの報告もありますので、ティーエスワンを飲んでいる間は必ず避妊をしてください。 - 男性の場合は、精子に影響を及ぼすかもしれませんので、ティーエスワンを飲んでいる間は必ず避妊をしてください。
- 授乳中の方は授乳を中止してください。
- ティーエスワンは動物実験で、胎児に影響が出たり母乳に移行することがわかっています。
- どのように保管するの?
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決してあなた以外の人が、あやまって服用することのないように気をつけてください。
- 小さいお子さんがいる場合には、必ずお子さんの手の届かないところに保管してください。
- OD(オーディー)錠は、 ピーチ風味でお菓子と間違えやすいため、 お子さんの誤飲に注意してください。
- 直射日光、高温、湿気をさけ、室温で保管してください。
- 医療費が高額になった場合、治療が続けられるかどうか心配です。
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1ヵ月の医療費が高額になった場合の助成制度があります。
病気やケガなどで治療にかかる医療費が高額になり、同一月(1日~末日)の医療費が一定額(自己負担限度額※)を超えた場合は、「高額療養費制度」による医療費助成が受けられます。
詳しくは病院の相談窓口か、ご加入の健康保険の保険者にお問い合わせください。- 自己負担限度額とは、被保険者や被扶養者が支払う一部負担金の上限金額です。年齢や所得に応じて決定されます。