ティーエスワンによる胃・術後補助化学療法を受けられる方へ

よくあるご質問

ティーエスワンを飲むときに注意する薬はありますか?

ティーエスワンには、一緒に使用すると副作用が増強したりするお薬(飲み薬)があります。
このような薬もあなたの病気の症状や状態などにあわせて治療に必要と処方された薬です。
現在、次のような薬や他の抗がん剤を使用したり、放射線治療を受けている場合には担当の医師・薬剤師に忘れずに伝えてください。

注意する薬作用症状
ワルファリンカリウム
(血液を固まりにくくする薬)

ワルファリンカリウムの作用を強めます

皮下出血、歯肉(しにく)出血など、出血しやすくなります
フェニトイン
(てんかんの薬)
フェニトインの作用を強めます 吐き気、眼振(がんしん)、運動障害などが発現することがあります
ロンサーフ
(抗がん剤)
ロンサーフの作用を強める可能性があります 重篤な骨髄抑制などの副作用が発現するおそれがあります
  • トリフルリジン・チピラシル塩酸塩配合剤
ティーエスワンはどのように保管すればよいでしょうか?
  • 決してあなた以外の人がまちがえて飲むことのないように気をつけてください。
  • 小さいお子さんのいる場合には、お子さんの手の届かないところに保管してください。
  • 直射日光のあたるところ、車の中など高温になるところ、湿気が多いところをさけ、できるだけ涼しいところに室温で保管してください。

手術後の通院はどのくらい必要ですか?

がんの進み具合など、患者さんによって異なります。

手術後の通院の目的は主に2つあります。

  1. 食事は順調に食べられているか、後遺症の現れ方はどうかなど、回復の状態をみる。
  2. がんの再発・転移がないかを確認する。

通院間隔
どのくらいの間隔で通院するかは、手術を受けたときの胃がんの進み具合によって異なります。特に手術後に抗がん剤治療を受けているときは、抗がん剤による副作用をチェックするために比較的短い間隔で通院し検査を受ける必要があります。

通院期間
手術後に再発の危険がほとんどなくなる5年がひとつの目安になります。自分で「治った!」と判断しないで、定期的に通院しましょう。
通院は、日ごろの悩みや不安を解決する絶好の機会です。検査を受けると同時に、気になる症状や日常生活で困っていることなどを担当の医師に相談しましょう。(ティーエスワンを服用する期間は通常手術後1年間です。)

ティーエスワンの服用中に日常生活で気をつけることはありますか?

市販薬、サプリメント、健康食品、民間療法は、薬の副作用を強めたり、効果を弱めたりする場合がありますので、利用する前には担当の医師または薬剤師、看護師に相談しましょう。

医療費が高額になった場合、治療が続けられるかどうか心配です。

病気やケガなどで治療にかかる医療費が高額になり、同一月(1日~末日)の医療費が一定額(自己負担限度額)を超えた場合は、「高額療養費制度」による医療費助成が受けられます。
詳しくは病院の相談窓口か、ご加入の健康保険の保険者にお問い合わせください。

  • 自己負担限度額とは、被保険者や被扶養者が支払う一部負担金の上限金額です。
    年齢や所得に応じて決定されます。