ティーエスワン/イリノテカン療法

ティーエスワン/イリノテカン療法

ティーエスワン/イリノテカン療法では、イリノテカンの点滴とティーエスワンの内服を組み合わせた治療法です。

外来治療の例

  • 外来治療についての説明図

吐き気止めを静注で行う場合は15分で行うこともあります。
イリノテカンの点滴は90分以上で行うこともあります。
初回のベバシズマブの点滴は90分ですが、2回目以降は60分や30分になることがあります。

ベバシズマブ

  • がん細胞に栄養や酸素を運ぶ新しい血管を作らせないことで、がん細胞を兵糧攻めにし、がん細胞が増えるのを抑制する分子標的治療薬という薬です。
  • がん細胞周辺の血管を正常な状態にして、がん細胞の中に抗がん剤を入りやすくして、ティーエスワンやイリノテカンなどの抗がん剤の治療効果を高める働きもあります。

治療スケジュール

ティーエスワン/イリノテカン療法は、治療の単位(コース)や薬の投与量、投与間隔が異なる治療法が報告されています。代表的な治療スケジュールの例を示します。ベバシズマブなどの分子標的治療薬を組み合わせる治療も行われています。

4週1コースの治療スケジュール例

ティーエスワン+イリノテカン療法(IRIS:アイリス療法)1コース

  • ティーエスワン+イリノテカン療法の治療スケジュール

ベバシズマブを併用する場合

ティーエスワン+イリノテカン+ベバシズマブ療法(IRIS+BV:アイリス+BV療法)1コース

  • ティーエスワン+イリノテカン+ベバシズマブ療法の治療スケジュール

3週1コースの治療スケジュール例

ティーエスワン+イリノテカン療法(SIR:サー療法)1コース

  • ティーエスワン+イリノテカン療法の治療スケジュール

ベバシズマブを併用する場合

ティーエスワン+イリノテカン+ベバシズマブ療法(SIRB:サーブ療法)1コース

  • ティーエスワン+イリノテカン+ベバシズマブ療法の治療スケジュール

ここに示した治療スケジュールは参考例です。実際の治療スケジュールは患者さんの状態や副作用などにより変更することがあります。なお、1日目の夕食後よりティーエスワンを投与開始した場合には15日目の夕食後より休薬となります。