抗がん剤の副作用により、血液をつくっている骨髄の働きが抑えられると、白血球(そのうちの約半数は好中球)、赤血球、血小板などが減少してきます。
骨髄抑制は自分ではわかりにくいため、日頃から骨髄抑制がもとでおこる症状や、定期的な血液検査でチェックする必要があります。
骨髄抑制による副作用
血小板減少「出血傾向」
血小板は出血を止める働きがあります。血小板の数が減少すると出血しやすくなり、出血が止まりにくくなります。
このような症状があらわれたらティーエスワンの服用をいったんやめて、すぐに担当医に連絡しましょう!
- 内出血(あざ)ができる
- 鼻血がでる
- 歯ぐきから出血する
日常生活で気をつけること!
- けがや転倒、打撲に注意しましょう。
- 歯磨きは、柔らかいブラシを使い、鼻はやさしくかみましょう。
- 激しい動作、スポーツはさけましょう。
- 排便時にりきまないようにしましょう。
- からだを締めつけない、ゆったりした衣類を着用しましょう。
もし出血したら
- 安静にし、出血部位をタオルなどで圧迫、または冷やす。
ヘモグロビン減少「貧血」
ヘモグロビンは赤血球に含まれるタンパク質で、酸素と結合しやすく、全身に酸素を運ぶ役割を担っています。ヘモグロビン(赤血球)が少なくなると、貧血症状を感じるようになります。
このような症状があらわれたらティーエスワンの服用をいったんやめて、すぐに担当医に連絡しましょう!
- 手足が冷たい
- 顔色が青白い
- めまい
- 立ちくらみ
- 動悸・息切れ
- 疲労・倦怠感
日常生活で気をつけること!
- 無理をしないで、十分な休息と睡眠をとりましょう。
- タンパク質を多く含む食事をバランスよくとりましょう。
貧血になったときは
- ゆっくり動き始める(起きあがるとき、立ち上がるとき)。
- めまいを感じたらしゃがむ、ゆっくり歩く。
白血球減少(好中球減少)「感染症」
好中球は白血球の中の約半数を占め、細菌感染などからからだを守る重要な役割をしています。好中球(白血球)が少なくなると、からだの抵抗力が弱まり、かぜや肺炎などの感染症にかかりやすく、重症化することがあります。
このような症状があらわれたらティーエスワンの服用をいったんやめて、すぐに担当医に連絡しましょう!
- 38℃以上の発熱
- さむけ
- せき
- のどの痛み
- 頭痛
- 排尿時の痛み
- 排尿後も尿が残る感じ
日常生活で気をつけること!
- 感染予防のために、外出はひかえましょう。
- 外出の際はマスクを着用し、できるだけ人ごみをさけるようにしましょう。
- 手洗いをしっかりおこないましょう(食事前、トイレの前後、外出から帰ったとき)。
- うがいをこまめにしましょう(食事前、外出から帰ったとき)。
- 入浴やシャワーでからだを清潔に保ちましょう。