治療方法について
- ティーエスワン+シスプラチンの併用療法は、飲み薬のティーエスワンと注射薬のシスプラチンを組み合わせて治療する化学療法です。
- それぞれの薬がお互いに効果を高めあって、がん細胞を攻撃し、がん細胞の増殖を抑えたり、死滅させたりします。
- 手術で取りきれない、または再発してしまった胃がんや肺がんに対して、がんの大きさをコントロールしたり、病気の進行を抑えたりするために用いられる治療法です。
- 治療スケジュールは、通常5週間を一区切り(1コース)として繰り返します。
- からだの状態や副作用の程度によって、投与量や投与間隔などの治療スケジュールを変更することがあります。
- ティーエスワンは朝・夕食後の1日2回、21日間毎日続けて服用し、14日間お休みします。
- シスプラチンはティーエスワンの服用をはじめてから8日目に2時間以上かけて点滴注射をします。
治療をはじめる前に
- この治療を安全に行うために、下記の項目にあてはまる方は、必ず担当の医師にお伝えください。
あなたのからだの状態や項目によっては、この治療が受けられないことがあります。
- 今、使用している薬がある。
- 薬や食べ物にアレルギーがある。
- 心臓・腎臓・肝臓の病気がある。(検査値の異常がある。)
- 透析治療を受けている。
- 現在、しびれや耳鳴りなどの悩みがある。
- 妊婦または妊娠している可能性がある。
- 他の医師または歯科医師の治療を受けるときには、ティーエスワン+シスプラチン併用療法の治療中であることを伝えてください。
治療スケジュール(参考例)
ここに示した治療スケジュールは参考例です。
通常はこの治療スケジュールを5週間ごとに繰り返しますが、実際には、からだの状態や副作用の程度によって、投与量や投与間隔などの治療スケジュールを変更することがあります。詳しくは担当の医師におたずねください。
- ティーエスワン:決められた量のティーエスワンを、朝・夕食後の1日2回、21日間毎日続けて服用します。
- シスプラチン:8日目に2時間以上かけて点滴します。
- 吐き気止め:吐き気や嘔吐を防ぐために投与します。
- 輸液:シスプラチンによる腎臓への影響を軽くするために点滴します。大量の点滴をしますので、お小水の回数が増えます。
- 利尿剤:シスプラチンの腎臓への影響を防ぐために点滴し、尿の量を増やして、シスプラチンの排泄をうながします。
注)吐き気止め、輸液、利尿剤などの薬やその投与時期は、患者さんにより異なることがありますので、詳しくは担当の医師、薬剤師または看護師におたずねください。