ティーエスワンによる胃・術後補助化学療法を受けられる方へ

もっとも大切な注意事項

併用禁忌薬

ティーエスワンには絶対に一緒に使用してはいけない飲み薬や注射などがあります。

一緒に使用した場合には、からだの中の薬の濃度(血液中の濃度)が上がりすぎて、口内炎、下痢、白血球減少などの副作用が強く現れるおそれがあります。

絶対に一緒に使用してはいけない薬

フッ化ピリミジン系抗がん剤※1

  • 5-FU(ファイブエフユー)
  • フルツロン
  • ユーエフティ
  • ゼローダ
  • フトラフール
  • アイソボリン・5-FU
  • ユーゼル・ユーエフティ
  • ロイコボリン・ユーエフティなど

フッ化ピリミジン系抗真菌剤※2

  • アンコチル

ティーエスワンのジェネリック医薬品※3

  1. フッ化ピリミジン系抗がん剤:フッ化ピリミジン系というグループに属する、ティーエスワンと同じ種類の薬です。
  2. 抗真菌剤:真菌感染症の治療薬。
  3. ジェネリック医薬品(後発医薬品):先発医薬品であるティーエスワンと同じ有効成分を含んでいるため、同時使用は避けてください。

必ず守りましょう!

ティーエスワン服用前

あなたの薬のこと

下記の薬は、必ず担当の医師や薬剤師に確認してもらってください。

  • 今使っている薬(薬局で買った薬も)
  • 飲み忘れ、飲み残しなどで手元に残っている薬

ティーエスワン服用中

他の診療科・他の病院を受診するとき

  • 他の診療科・他の病院を受診するときの説明図

自宅に薬が残っている場合

以前に処方してもらった薬が自宅に残っていても、自分で勝手に使用してはいけません。

残っている薬がある場合は、必ず医師や薬剤師に確認してから使用しましょう。

治療が変更になった場合(薬の変更)

以下のように治療(薬)が変更になった場合は、今まで使用していた薬の影響を考え、薬の使用をお休みします(休薬期間)。
担当の医師又は薬剤師の指示を必ず守ってください。

  • 治療が変更になった場合の休薬期間の説明図
  • 併用禁忌薬についてはこちらをご参照ください。

服薬するときの注意です

決められた量、服薬期間を守る

自分の判断で飲む量や服薬期間を変更しないでください。

薬の飲む量、服薬期間、休薬期間は、担当の医師があなたの症状からもっとも適切と判断したものです。自分の判断で変更しないでください。

変更する場合

担当の医師があなたの症状や副作用をみながら、飲む量、服薬期間(短くしたり)や休薬期間(長くしたり)を変更することがあります。

食後に飲む薬です

  • ティーエスワンは食後投与で効果・安全性が確認されています。
  • 食事がとれないときは薬を飲んでよいかどうか担当の医師に相談してください。

定期的な受診

薬の効果の確認や副作用を早く見つけるために、必ず担当の医師の指示にしたがい、定期的に診察や検査を受けてください。

服薬記録をつける

服薬状況、からだの状態、気づいた症状をメモしておき、診察時には担当の医師や薬剤師に見せましょう。

飲み忘れた場合

  • 飲み忘れた場合には、飲み忘れた分をとばして(服用せず)、次の分からお飲みください。
  • 絶対に2回分を一度に飲まないでください。この薬の副作用が強く現れるおそれがあります。

飲んだか、飲まなかったか、わからない場合

念のため飲まないようにしてください。

まちがえて多く飲んでしまった場合

すぐに担当の医師または薬剤師に連絡してください。