がん治療では抗がん剤を使用しますが、副作用で吐き気やおう吐が起きてしまうことがあります。抗がん剤の種類や量によって、吐き気には強弱があります。それを抑えるために、制吐剤という吐き気やおう吐を抑える薬が使われています。
脳の中には吐き気の指令を出している場所があります。抗がん剤はその場所を刺激して、吐き気を起こすのです。制吐剤は刺激をブロックすることで、吐き気を抑える働きをします。
抗がん剤による吐き気は、抗がん剤の投与から24時間以内に現れる急性期と、症状が2~5日ほど続く遅発期、6日目以降も持続する超遅発期に分類されます。
もしも、つらい吐き気がある場合は、病院スタッフに相談してみてください。
▲ 一般的目安です。発現時期や程度には個人差があります。
▲ 吐き気には他に、不快な体験の記憶から起きてしまう心理的なものがあります。