ハイツエキシン錠の副作用は?
主な副作用は?いつ発現するの?
ハイツエキシン錠の服用により副作用があらわれることがあります。副作用の発現には個人差があり、すべての患者さんに同じ症状があらわれるとは限りません。
主な副作用
各副作用をクリックすると、詳細が表示されます。
ハイツエキシン錠による副作用があらわれる時期の目安をお示しします。発現時期には個人差があるため、記載されている以外の期間でも症状があらわれる可能性があります。
副作用があらわれる時期の目安
*:中央値を算出できないため記載していません。
ハイツエキシンの国際共同臨床試験データより作成
特に注意すべき副作用とその対策は?
ここでご紹介している副作用は必ず起こるものではありませんが、放置すると治療に影響したり、症状が重くなることがあります。早めに「気づいて」対処することが大切です。
ここに記載されている症状以外にも気になる症状があらわれた場合や、いつもと違うと感じる場合にも、次の診察日を待たずに主治医や看護師・薬剤師に連絡してください。
間質性肺疾患

間質性肺疾患とは、お薬などの影響で肺の細胞に炎症が起こり、肺のはたらきが低下することがある状態です。
以下のような症状があればすぐに主治医や看護師・薬剤師に連絡してください。
- 痰のない咳(からせき)
- 息切れ
- 息が苦しい
- 発熱
- 身体の酸素が足りなくなっている場合、早めに対処しないと症状が重くなる可能性があります。
- 咳、息切れ、発熱など、かぜによく似た症状が起こることがあります。かぜをひいたと自分で判断しないで、すぐに主治医や看護師・薬剤師に連絡しましょう。
高血糖

高血糖とは、血液中のブドウ糖濃度(血糖値)が高くなった状態です。
以下のような症状があればすぐに主治医や看護師・薬剤師に連絡してください。
- のどが渇く
- 多飲(お水をたくさん飲む)
- 多尿(トイレの回数が増える)
- 体重が減る
- 疲れやすい・だるい
- 集中力の欠如
- 吐き気・おう吐・腹痛
- 自覚症状がないことも多く、高血糖かどうかは検査で確認することが必要です。主治医の指示に従い、定期的に血液検査を受けましょう。
皮膚障害

皮膚障害が起こることがあります。
以下のような症状があればすぐに主治医や看護師・薬剤師に連絡してください。
- 皮膚に赤いポツポツやブツブツが出る
- 皮膚の乾燥
- 皮膚が赤くなる
- 皮膚のかゆみ、痛み
- 症状の予防や軽減のために、皮膚を清潔に保ち、こまめに保湿剤を使用しましょう。また、紫外線、熱いお湯、洗剤、衣類の締め付けや摩擦などに注意しましょう。
- 定期的に皮膚の状態を観察しましょう。
血小板減少症

血小板は血液に含まれる成分で、血管の傷ついた部位に集まってかたまりをつくり、止血する作用があります。そのため、血小板の数が減少すると出血が起こりやすく、血が止まりにくくなります。
以下のような症状があればすぐに主治医や看護師・薬剤師に連絡してください。
- 手足に点状出血
- あおあざができやすい
- 歯ぐきの出血・鼻血・生理が止まりにくい
- 血尿、黒色便・血便
- 転倒や打撲に注意しましょう。貧血になっている場合もあるため、転倒時は急に立ち上がらず、壁をつたって歩くなどしましょう。
- 歯磨きや鼻をかむときはやさしく行いましょう。
- 刃物を使うときは特に注意し、切り傷をつくらないようにしましょう。
- 出血時は、出血部分に清潔なハンカチやタオル、ガーゼなどを当てて、しっかり押さえましょう。血が止まりにくくなっているため、止血が確認できるまで十分な時間をかけて圧迫してください。
下痢

下痢が起こることがあります。
以下のような症状があればすぐに主治医や看護師・薬剤師に連絡してください。
- 便が泥状か、完全に水のようになる
- 便意切迫感がある
- トイレから離れられないほど頻回の下痢
- さしこむような激しい腹痛
- 便に粘液状のものや血液が混じっている
- 下痢が続くと水分とともにナトリウムやカリウムなども奪われ、脱水症状を起こすことがあるため、水分や経口補水液などを摂取しましょう。
- 消化のよいおかゆなどを食べるようにし、高脂肪食、乳製品、食物繊維の豊富な食品、アルコール、刺激物は控えましょう。
体液貯留

体液貯留は体に水がたまる状態です。手足にむくみがみられたり、胸やお腹に通常よりたくさん水がたまることがあります。
以下のような症状があればすぐに主治医や看護師・薬剤師に連絡してください。
- 手足のむくみ
- 靴が履きにくい
- 体重が増える
- お腹の張り
- 息切れ
- 息苦しさ
- 医師より、尿を出しやすくする薬や医療用ストッキングの使用、足を高くするなどの対処法が指示されることがあります。
- 毎日体重を測定しましょう。
感染症

免疫力が低下しているため、感染しやすい状態にあります。日和見感染(健康な人は感染しにくいウイルスや細菌などによる感染症)にかかることもあります。
以下のような症状があればすぐに主治医や看護師・薬剤師に連絡してください。
- 発熱
- 全身倦怠感
- 頭痛
- 咳・痰
- 感染した臓器により症状は異なることがあります。
- 予防のために感染対策をしっかり行いましょう。
QT間隔延長

QT間隔*延長とは、心電図検査でみつかる異常の一つです。軽度の場合は自覚症状はありませんが、重度になると動悸がしたり、気を失うことがあります。
* QT間隔:心電図の波形でQ波の開始からT波の終了までを示す部分
以下のような症状があればすぐに主治医や看護師・薬剤師に連絡してください。
- 動悸
- 胸の痛み
- 胸部の不快感
- 冷や汗
- 全身倦怠感
- めまい
- 失神
- けいれん
- QT間隔延長は自覚症状がないことも多いため、早期に発見するには、定期的に心電図検査を受けることが重要です。
- 意識を失う、失神、けいれんなどの症状が起こる可能性があることを、あらかじめご家族など周囲の方にも伝えておきましょう。症状がみられた場合には、速やかに医療機関を受診できるようにしておきましょう。
その他の主な副作用とその対策は?
電解質異常

電解質とは、血液中に含まれるカリウム、ナトリウム、カルシウム、マグネシウムなどの成分のことです。電解質異常とは、これらのバランスが崩れた状態をいいます。
以下のような症状があらわれた場合は、主治医や看護師・薬剤師に相談しましょう。
- 手足の力が抜けたり弱くなったりする
- 手足がだるい
- つっぱり・こわばり
- 動悸
- 赤褐色の尿が出る
- 全身倦怠感
- 電解質異常は、手足のだるさやこわばりなど、軽い症状から始まることがあります。気づいた時点で早めに主治医や看護師・薬剤師に相談しましょう。放置すると、立ち上がれなくなるなど症状が悪化してしまうことがあります。
肝機能障害

肝臓のはたらきが障害される「薬物性肝機能障害」が引き起こされることがあります。
以下のような症状があらわれた場合は、主治医や看護師・薬剤師に相談しましょう。
- 倦怠感
- 発熱
- 黄疸(皮膚や白目が黄色くなる)
- 食欲がない
- 吐き気・おう吐
- 皮膚にブツブツが出る
- 皮膚のかゆみ
- 皮膚や白目の色が黄色くなったり、尿が茶褐色になったりしていないか確認するようにしましょう。
- 症状があらわれず、検査をしないとわからないことがありますので、主治医の指示に従い、定期的に肝機能検査を受けましょう。
口内炎
口内炎が起こることがあります。
以下のような症状があらわれた場合は、主治医や看護師・薬剤師に相談しましょう。
- 口の中の痛み・出血・赤み・はれ
- 熱いものや冷たいものがしみる
- 口の乾燥
- 口が動かしにくい
- ものが飲みこみにくい
- 口内炎は予防が重要です。口内炎の発症や重症化を避けるために、口の中を清潔に保ちましょう。
- 水、生理食塩水、抗炎症作用のあるうがい薬などで口をすすぎ、うるおいと清潔を保ちましょう。
- 起床時、毎食後、就寝時などにやさしく丁寧に歯磨きし、歯ブラシ以外に、デンタルフロスや舌ブラシなども使用して口の中を清潔にしましょう。
- 口の乾燥予防には、こまめな水分補給、口腔内の保湿ケア(うがいをする、市販の口腔保湿剤を使うなど)を心がけましょう。
吐き気・おう吐
おう吐:約10人に2~3人
吐き気やおう吐が起こることがあります。
以下のような症状があらわれた場合は、主治医や看護師・薬剤師に相談しましょう。
- 症状が強い・続く
- 食事や水分をとることが難しい
- においが吐き気・おう吐を引き起こすこともあるため、においの強い食べ物、化粧品、芳香剤などは周りに置かないようにしましょう。
- 部屋の空気を入れ替えたり、好きな音楽を聴いて気持ちを落ち着かせましょう。
- 食事は一度にたくさん食べず、少量で回数を分けて食べましょう。吐き気が強いときは無理に食べる必要はありません。
- 揚げ物など油分の多いものは避け、消化によいもの、冷たく口当たりのよいもの、少し酸味のあるものなどがおすすめです。
疲労
疲れやすくなることがあります。
以下のような症状があらわれた場合は、主治医や看護師・薬剤師に相談しましょう。
- 体がだるい
- 何もする気が起きない
- 集中力が低下する
- 疲労感があまりない時間帯に、優先度の高い活動をしてエネルギーを温存しましょう。倦怠感が強いときには、身の回りのことを身近な人や家族に手伝ってもらうのもおすすめです。
- こまめに休息を取り、楽な姿勢で休みましょう。
- 可能であれば、ウォーキングやヨガ、体操や手足のストレッチなどを行ってみましょう。
- 深呼吸したり、音楽を聴いたりしてリラックスしましょう。
食欲不振・体重減少
体重減少:約10人に3~4人
食欲不振や体重減少が起こることがあります。
以下のような症状があらわれた場合は、主治医や看護師・薬剤師に相談しましょう。
- 食欲がない
- 食べる量が減る
- 体重が減る
- 毎日十分に食べることができなくても、一日の食事で十分な栄養がとれなくても、体調を管理することはできます。栄養や量、規則正しさにはこだわらず、食べたいときに食べられそうなものを食べるようにしましょう。
- ゼリーや、麺類、茶わん蒸しなど、冷たいもの、のど越しのよいもの、やわらかいものを試してみましょう。
- 食事前にストレッチをするなど、体を軽く動かしてみましょう。
タンパク尿

タンパク尿とは、尿中に大量のタンパクがもれ出てしまう症状のことで、進行すると、さまざまな問題が生じることがあります。
以下のような症状があらわれた場合は、主治医や看護師・薬剤師に相談しましょう。
- 尿が泡立つ
- 足がむくむ
- 息苦しい
- 尿量が少なくなる
- 体重が増える
- 体がだるい
- タンパク尿の診断には尿検査および血液検査を行う必要があります。症状に気づいた場合は、すぐに主治医や看護師・薬剤師に連絡しましょう。
副作用を疑う症状があらわれた場合や、記載されている症状以外にも気になる症状があらわれた場合、治療日記にメモしておきましょう。診察時に主治医や看護師・薬剤師に伝えましょう。