知っておきたい、副作用のケア 皮膚の症状を予防しよう

監修: 国立がん研究センター中央病院 皮膚腫瘍科 山﨑 直也 先生

リトゴビの服用であらわれる皮膚症状

手足の皮膚に副作用があらわれる場合があります

具体的な症状について教えてください。

「手掌・足底発赤知覚不全症候群」または「手足症候群」といわれ、手足の皮膚に症状があらわれます。症状には個人差がありますので注意してください。

皮膚症状(手足症候群)の印象
  • 手のひらや足の裏などの、部分的に圧や力がかかるところに起こりやすい
  • 赤くなったり、硬くなったりするが、水ぶくれは起こりにくい
  • 硬くなった部分が剥けてしまって、痛みを伴うこともある

圧や力のかかるところが、赤く、硬くなる

症状には個人差がありますので注意してください。

国立がん研究センター中央病院 皮膚腫瘍科 山﨑 直也 先生 ご提供

症状があらわれる頻度や時期、回復までの期間を教えてください。

臨床試験では約5人に1人の方に症状があらわれました。
治療開始から4ヵ月程度で最も多くの方に症状があらわれましたが、1ヵ月程度で症状を経験した方もいるため早期から注意が必要です。
また、症状の回復は1ヵ月程度でみられていました。
症状の発現や時期には個人差がありますので注意してください。

症状があらわれる頻度と時期、回復までの期間(目安)

症状の発現や時期には個人差がありますので注意してください。

「リトゴビの主な副作用の発現時期の目安」は、こちらをご参照ください。

症状があらわれた場合、どのように対処すれば良いのか教えてください。

ご自身で判断せずに、必ず医師や看護師、薬剤師に相談しましょう。
症状にあわせてステロイド(塗り薬)などの使用、リトゴビの服用量の調節や服用をお休みすることがあります。
詳細は「症状があらわれた場合の対処方法」をご参照ください。