副作用(有害事象)のあらわれる頻度

乳がん患者さんを対象としたアブラキサンとアテゾリズマブ併用療法の臨床試験において、副作用(有害事象)がみられた頻度を紹介します。なお、下記の表には、最終的に治療とは関連がないと判断されたケースも含まれています。

特に注意が必要な副作用(有害事象)

有害事象頻度
甲状腺機能障害20%
肝機能障害、肝炎15%
間質性肺疾患3%
infusion reactionインフュージョン リアクション3%
重度の皮膚障害1%
副腎機能障害1%
重度の下痢1%
大腸炎1%
脳炎、髄膜炎1%
腎機能障害1%
膵炎1%未満
1型糖尿病1%未満
筋炎*10%
下垂体機能障害*20%
重症筋無力症*20%
横紋筋融解症*20%
ギラン・バレー症候群*20%
黄斑浮腫*30%
  • *1 アブラキサンとアテゾリズマブ併用療法を受けた患者さんではみられませんでしたが、アブラキサン単剤の治療を受けた患者さんのうち1名で筋炎が報告されました(1%未満)。
  • *2 乳がん患者さんを対象とした臨床試験ではみられませんでしたが、肺がんのアテゾリズマブの臨床試験で確認されており、注意が必要なため記載しています。
  • *3 乳がん患者さんを対象としたアブラキサンとアテゾリズマブ併用療法の臨床試験ではみられませんでしたが、過去にアブラキサンを使用した患者さんで黄斑浮腫が報告されており(5%未満)、注意が必要なため記載しています。

よくみられる副作用(有害事象)

有害事象頻度
脱毛症56%
疲労47%
吐き気46%
下痢33%
好中球減少症32%
貧血28%
便秘25%
末梢性ニューロパチー(手足のしびれ)22%
嘔吐20%
食欲不振20%
関節痛18%
発疹17%
末梢性感覚ニューロパチー(手足のしびれ) 16%
末梢性浮腫15%
白血球減少症14%
筋肉痛14%
味覚異常14%
そうよう14%
無力症12%
口内炎10%
爪の変色8%
倦怠感4%
血小板減少症3%