社会・地域とのつながりを重視し、ボランティア活動や環境教育の支援をはじめ、さまざまな社会・地域貢献活動を行っています。
「TABLE FOR TWO(TFT)」(「二人の食卓」)は、開発途上国が抱える飢餓や栄養失調と、先進国が抱える肥満の同時解決に向けて、時間と空間を越えて食事を分かち合うというコンセプトの社会貢献プログラムです。大鵬薬品では2019年6月から徳島工場の社員食堂で、同年10月からつくばエリアの社員食堂で開始しました。TFT対象メニューを社員が購入すると、1食につき社員から10円、会社が同額を寄付するマッチングギフトで10円、合計20円が寄付され、認定NPO法人TABLE FOR TWOを通じて、発展途上国の子どもたちへ学校給食が提供されます。
TABLE FOR TWOより、当社の2023年の支援に対して「ゴールドパートナー」として認定いただき、感謝状を受領いたしました。
大鵬薬品は、乳がんの正しい知識を広め、検診の早期受診を啓発・推進するためにピンクリボン活動を応援しています。北島工場では、毎年10月1日のピンクリボンデーに合わせ、水処理施設をピンク色に染める恒例のライトアップや北島工場所属の社員が手作りしたピンクリボンのロゴをあしらったメロンパンのチャリティ販売を実施し、社内外に対してピンクリボン活動の啓発に努めています。あなたや、あなたの大切な人が、いつも、いつまでも笑顔で過ごせるように、大鵬薬品はこれからもピンクリボン活動を応援していきます。
大鵬薬品の重点領域であるがん領域においては、薬だけでは解決できないたくさんの社会課題が存在しています。これらの課題解決支援のため、大鵬薬品はクラウドファンディングを活用してがん領域の社会課題の解決に取り組む団体・個人を応援する活動を2021年から3年間実施しました。この活動を通じて、がん領域の課題解決に取り組む団体・個人の夢を応援し、そしてクラウドファンディングを支援する皆さまとのパートナーシップのもと、がん患者さんとご家族の大切な「いつも」の生活が「いつまでも」続く世界を目指します。
大鵬薬品は、患者さんやそのご家族など一般の方を対象に、がんや皮膚の疾患・治療など役立つ情報をテーマとした市民公開講座を開催しています。疾患・治療についてより多くの方々の正しい理解を促進し、健康に関する社会課題の解決に貢献することを目的としています。
大鵬薬品は、シャンティ国際ボランティア会の「絵本を届ける運動」に2020年から参加しています。この運動は1999年に始まり、戦争や貧困などが原因で教育が行き届いていないアジアの子どもたちが本に触れる文化づくりと、教育の質の向上を目的としています。子どもたちの識字率向上により、書面での意思表示などができるようになることも、この運動の目的のひとつです。作業内容は日本で出版されている絵本に翻訳文を印刷したシールを貼り、アジアの国々に送付します。2023年は北日本支店、徳島エリア、本社からさまざまな部門の社員が参加。社員は各拠点の会議室に集まり、各拠点をオンラインで結ぶことで参加者同士がコミュニケーションを取りながら、また絵本を手にする子どもたちが喜ぶ様子も想像しながら、ひとつひとつ丁寧にシールを切り貼りし、絵本を完成させました。
※写真掲載絵本:
『すてきなあまやどり』(徳間書店)
『じゃぐちをあけると』(福音館書店)
『おつきさま ひとつずつ』(童心社)
『もうちょっと もうちょっと』(福音館書店)
『りんごがひとつ』(童心社)
『ぱくぱくはんぶん』(福音館書店)
北日本支店、徳島エリア、本社から参加
がん領域の研究、活動などへの支援
第18回研究助成金贈呈式
大鵬薬品は公益財団法人小林がん学術振興会へ毎年寄付を実施しています。
2006年に設立した小林がん学術振興会は、がんの解明と薬物療法に関する革新的研究に対する表彰ならびに先駆的研究に対する研究助成、がん治療分野における優れた社会活動に対する表彰および最新の学術情報の普及啓発を通じた人材育成活動に対する助成を行うことにより、当該分野の学術および科学技術の振興を図り、がん治療成績の向上および進展に寄与することを目的としています。 2009年11月に公益財団法人に認定され、2015年4月には公益財団法人大阪癌研究会と合併しました。
がんの領域において、日本を含むアジア地域から優れた研究者、医療従事者が誕生することを願い、多様な助成・表彰事業を行っています。
大鵬薬品は、グループ会社の大塚製薬、大塚化学と共同で、徳島県仲介のもと、地域の小中学校、高等学校と協定を結び、「環境首都 あどぷと・エコスクール」という環境教育の取り組みを2008年度より継続して実施しています。「あどぷと」とは英語で養子縁組を意味し、グループ3社が「里親」となり地域の学校を「養子」として環境学習活動を支援する取り組みです。2023年度からは、SDGsやエシカル消費を意識した「環境に配慮したサステナブルな商品づくり」について徳島県立徳島商業高等学校への出前授業などの活動支援を実施しました。
「あどぷと・エコスクール」が、生徒たちにとって身近な環境問題に目を向けるきっかけになることを期待しています。
徳島県立徳島商業高等学校への出前授業の様子
2021年7月、当社の創薬研究所が茨城県つくば市にあるご縁から、茨城県常総学院中学校を対象に「SDGs・がん・創薬について」のオンライン講演を実施しました。常総学院中学校では「SDGsと地域創生」をテーマに学校全体で探求学習を行っており、その一貫で医療分野に関心をもつ中学生(1~3年)74名を対象に、当社のサステナビリティ活動、創薬(がん、免疫関連疾患)、コーポレートベンチャーキャピタルを介した活動について講演を行いました。新型コロナウイルスの感染拡大防止のため、オンラインで開催し、つくばエリアの創薬研究所のショートムービーを通じて研究所の雰囲気を感じていただきました。
常総学院中学校にて真剣な様子で参加する生徒さんたち
認定NPO法人ファミリーハウスが運営する施設を利用する患児さんとそのご家族にお渡しするメッセージカードを有志社員で作成しました。ファミリーハウスは、小児慢性心特定疾患などの難病で、遠方の自宅を離れて都内の専門病院で治療を受ける子どもとそのご家族のための滞在施設を提供しています。都内には施設が8カ所あり、多くの専門スタッフやボランティアに支えられ運営されています。
北日本支店、北島エリア、本社から参加
当社は2021年から「READYFOR×ボラサポ 災害支援基金」に企業パートナーとして参画しています。発災後(災害救助法が適用された場合など)に、速やかに基金が立ち上がり、クラウドファンディングを活用した資金調達が行われます。参画により、災害復旧現場を支えるNPOなどへの迅速な寄付対応が当社として可能になりました。
当基金を通して、当社は、2021年8月の西日本を中心とした豪雨に対する緊急助成プログラムに参加しました。賛同した社員からの寄付金と北島工場と徳島工場で実施したチャリティ販売からの売上金に会社からのマッチングギフトを合わせて寄付を行いました。
チャリティ販売の様子
2024年1月に発生しました能登半島地震の被災地支援においてREADYFOR株式会社が提供するクラウドファンディングページを活用したマッチングギフトを実施。社員から寄せられた募金に対し、会社として同額の寄付金を加え、支援団体へ寄付をしました。
被災された方々に心よりお見舞いを申し上げます。
徳島工場では、2010年度から毎年、徳島県と(社)徳島森林づくり推進機構との3者間において「とくしま協働の森づくり事業」パートナーシップ協定を締結し、県内の森林育成事業に協賛しています。この協定に基づいて間伐や植栽などにより森林を整備・保全することで、森林によるCO2吸収量が増加し、地球温暖化対策につながります。毎年社員とその家族も間伐や植栽体験に参加しています。2019年からは、徳島県内に事業所を持つ大塚グループ9社とともに「とくしま協働の森づくり事業」パートナーシップ協定を締結し、森づくり事業を「FAB※とくしま森づくり事業」へと拡大しました。大鵬薬品はホスト企業グループの一員として、2028年度まで徳島県西部の森林育成事業に協賛します。
2023年は、専門家の指導のもと苗木の植栽や木工クラフト、原木椎茸づくりを行いました。
※計画的な森林整備を集中して行い、ホスト企業を中心に森林づくり活動に取り組む大規模な森林活動拠点(Forest Activity Baseの略)
森づくりで広がる協働の輪in美馬FAB(2024年)に参加した大塚グループの皆さん
伝統文化「阿波おどり」の継承
チオビタ連
徳島発祥の企業として、400年を誇る伝統文化「阿波おどり」の継承に取り組んでいます。
8月のお盆の時期に県内一帯で行われ、全国各地から約100万人の人出でにぎわいます。阿波踊りでは一つの踊りのグループの事を「連(れん)」と言います。
大鵬薬品は社員で構成する「チオビタ連」として“満ち足りた笑顔”をモットーに1975年から本格的に参加しています。
大鵬薬品の各サイトでは、近隣の清掃活動に参加しています。
徳島工場:今切工業団地周辺の清掃活動
北島工場
埼玉工場
犬山工場
研究本部(つくばエリア)
本社
特定非営利活動法人シャプラニールの「ステナイ生活」に共感し、各工場や部署で呼びかけを行い、協力しています。「ステナイ生活」とは不要品を捨てずに国際協力へ活かす新しいライフスタイルです。大鵬薬品では、使用済み切手を収集し規定サイズに切りお送りしています。
HOYA株式会社アイケア事業部が推進する「アイシティ eco プロジェクト」に参加しています。「アイシティ eco プロジェクト」は、HOYA株式会社が運営するコンタクトレンズ専門店「アイシティ」が使い捨てコンタクトレンズの空ケースを回収・リサイクルする活動です。リサイクルすることでCO2を削減することができ、更に再資源で得た対価は財団法人日本アイバンク協会へ寄付されています。2018年から全社員に呼びかけ、回収を実施しています。
ニチバン巻心ECOプロジェクトに2021年から参加しています。「ニチバン巻心ECOプロジェクト」は使い終わったセロハンテープなどの粘着テープの巻心をプロジェクトの事務局へ送付し、古紙回収業者の買い取りにより段ボールに再生されます。さらにその利益とニチバンからの支援金により、マングローブの植林など緑を守る取り組みにも役立てられています。
米国子会社の大鵬オンコロジー(TOI)は、患者団体への積極的な支援において、オンコロジー領域で高く評価されており、患者さんとその介護者に向けた患者支援プログラム、リソース、教育への資金援助を行っています。大腸がんアライアンス、PALTOWN、Fight Colorectal Cancerへのスポンサーシップを通じ、「Undy Run Walk」イベントシリーズ(現「Walk to End Colon Cancer」)を2014年から、また「COLONTOWN® National Empowering Patient Leaders Workshops℠」や「Climb for a Cure」などのイベントを支援し、大腸がん患者さんとその介護者が重要な情報やリソースにアクセスできるようにしてきました。
また、胃がんにおいてはDebbie's Dream Foundation、Gastric Cancer Foundation、Hope for Stomach Cancer、No Stomach For Cancer など複数の胃がん患者団体への支援と関与も行っています。
これらに加え、骨髄異形成症候群のがん患者団体および胆管がん関連の財団への支援を米国と欧州で継続しています。
これらの団体との協業は、社員がイベントに参加し企業使命を果たす機会ともなっています。
大腸がんに対する意識向上と資金集めを目的としたニュージャージー州での「Walk to End Colon Cancer」イベントに参加したTOIの皆さん
アジア子会社の大鵬ファーマアジアパシフィックは、地域の健康や医療分野のアンメットニーズを解決すべく、ラオスのカムアンにNICUを設立のための支援を行いました。NICUの名称は「Taiho NICU」で2021年5月に稼働を開始しています。
大鵬薬品では、医学・薬学の持続的な発展への支援を通じて、「疾病の治癒」、「健康の増進」に貢献することを目的として、医学・薬学関連団体(学会、研究会、特定非営利活動法人等)、患者団体の活動に対する寄附支援を実施しております。
対象活動
対象領域
※学術研究支援(奨学寄附)は2023年の受付をもって終了いたしました。