社員を「人財」として捉え、ダイバーシティ推進の一環として、社員一人一人が活き活きと働くことができるようさまざまな取り組みを行っています。
多様な人財の育成と活躍を推進し会社の強みとするために、「イクボス企業同盟」へ加盟しました。大鵬薬品におけるイクボスとは、多様性を組織成果へつなげるために、「ワーク・ライフ・ラーニング・バランス・リーダー」(部下のワーク・ライフ・バランスを理解するだけでなく、制約の有無にかかわらず多様な価値観の部下・メンバーを育成し、自らをも育成する上司)としています。
これまで、キャリア相談室や人財開発シートといったキャリア支援に加え、在宅勤務制度やフレックスタイム制といった働き方改革を進め、社員が自身の将来のありたい姿を描いて活躍することができるように努めてきました。社会に新たな価値を継続的に提供する企業は、多様な社員の活躍の先にあるものと捉え、2019年11月、イクボス企業同盟*への加盟を機に、ダイバーシティ&インクルージョンをさらに推進します。
一人一人の価値観を尊重し挑戦を応援するイクボスを増やすことにより社員のモチベーションを高め、満ち足りた笑顔あふれる職場づくりを目指します。
※NPO法人ファザーリング・ジャパン提唱による企業同盟
イクボス宣言.pdf
社内および大塚グループ各社から参加者を募り、社外講師によるダイバーシティ推進セミナーを開催しました。
社内および大塚グループ各社から約600名の管理職者が参加し、社外講師による講演を中心としたダイバーシティ推進セミナー「多様な人財を企業の強みにするには」を開催しました。セミナーに先立って実施した社内アンケートから見えた課題とそれに対するアドバイスを講演に盛り込み、他社事例や学術的調査結果を交えて解説いただきました。
抗がん剤を扱う企業として、がんやその他の病気にかかっても、治療しながら働き続けられる職場、また、さまざまな背景をもつ人が働きやすい職場を目指し、人事部の「治療と仕事の両立支援チーム」と産業看護職が中心となり、制度面の充実、協力者の育成、相談しやすい環境の整備、社内外への啓発活動を行っています。仕事と治療の両立を図るために利用できる制度としては有給休暇(全日、半日)のほか、積み立て有休(保存有休)、在宅勤務制度、フレックスタイム制などがあります。
また、がんに罹患した社員の休業期間延長、再雇用制度(カムバックパス制度)など、治療に専念し状況に合わせた柔軟な働き方ができる制度も充実しています。がんやその他の病気を早期発見し、早期治療につなげるために、人間ドック受診の費用を会社が一部負担するなど、社員の健康維持を会社がサポートしています。
仕事と出産育児、治療や介護との両立支援に加えて多様な働き方の推進、業務の効率化・生産性の向上を目的にさまざまな制度を導入しています。
非管理職層から執行役員まで幅広い社員層で活用されています。
文章・資料の作成など、集中力を要する業務において在宅勤務を活用するなど、オフィスでの業務と在宅勤務とそれぞれのメリットを生かすことで、生産性向上につなげています。
フレックスタイム制は適用対象者の半数以上で活用されています。
導入検討トライアル時には、管理職より「部下のモチベーションが向上した」や「部下がこれまで以上に業務を主体的に計画・遂行・管理するようになった」などの声がありました。
介護をしながら、仕事が続けられるよう、法を上回る介護休業期間、休業中の社会保険料の会社負担など、制度面での充実を図っています。
介護が必要になった際に利用できる制度や相談先などの情報を社員にわかりやすくイントラネットで発信しています。公的な制度、会社の支援制度の仕組みおよびその活用方法についてまとめたハンドブックも製作しました。
また定期的に「仕事と介護の両立支援セミナー」を開催し、介護に関する情報を提供するとともに、社員への啓発に努めています。
営業車での保育所送迎利用者の声
私はMR職としてフルタイムで働いています。もうすぐ3歳になる娘がおり、家の近くの保育園に預けています。本来なら朝は、娘を保育園に送り届けてから、その後で会社に営業車を取りに行かなければなりません。また営業先から帰るときも、営業車を会社に置いてから保育園に向かわなければなりません。でも大鵬薬品では、営業車での保育園送迎が認められているので、会社から家の近くに駐車場を借りてもらい、営業車で保育園の送迎をしています。直接迎えに行けるので、仕事を効率良く進めることができ非常に助かります。
また子どもが1歳の頃は発熱などで保育園から呼び出しがよくありましたが、すぐに仕事を切り上げて迎えに行くことができました。もし営業車での送迎が認められていなかったら、往復1時間以上は余分にかかっていたはずです。フルタイムで働くことは難しかったでしょう。本当にありがたい制度だと思っています。
すくすく保育園利用者の声
私は抗がん剤の基礎研究を行っており、テーマリーダーとして業務に携わっています。妻も働いているため、子どもを1歳からすくすく保育園に預けています。1歳の子どもを預けることに不安はありましたが、保育士さんたちの温かくアットホームな雰囲気づくりのおかげで、子どももすぐに保育園の環境に慣れることができました。保育園で食事や着替えの管理をしてもらえるうえ、研究所の敷地内にあるため毎日の登園準備や送り迎えに時間をとられることもありません。また、保育園の季節毎のイベントにも参加でき、子どもの成長を身近に感じながら仕事ができています。すくすく保育園のおかげで、ライフワークバランスのとれた充実した毎日を過ごせています。
企業理念である「私たちは人びとの健康を高め 満ち足りた笑顔あふれる 社会づくりに貢献します。」を実現するために、社員一人一人が心身ともに健康で活き活きと自由闊達に働ける職場環境の整備に組織全体で取り組むことが大切だと考え、さまざまな施策に取り組んでいます。
経済産業省と日本健康会議が共同で選ぶ「健康経営優良法人~ホワイト500~」に2018年、2019年と2年連続で認定され、2020年も「健康経営優良法人」として認定を受けました。
受賞年月 | タイトル | 主催 | ランク |
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2020年12月 | ゴールド | ||
2020年3月 | |||
2019年10月 | ゴールド | ||
2019年2月 | 経済産業省と日本健康会議 | ||
2018年8月 | HRアワード2018 | 日本の人事部 | ノミネート |
2018年2月 | 経済産業省と日本健康会議 | ||
2017年1月 | プラチナくるみん認定 | 厚生労働大臣 | |
2016年2月 | がん患者の治療と仕事の両立への優良な取組を行う企業表彰 | 東京都 | 優良賞 |