2024年活動報告

2024年活動報告

2024年サステナビリティ関連のトピックス

ペイシェントセントリシティ対話会

2024年1月より、サステナビリティとペイシェントセントリシティの推進機能を経営企画部門に集約しました。これまで以上に、サステナビリティとペイシェントセントリシティを経営と一体化したものとして、患者さんやピアサポーターの声を聞き、事業を通じてサステナブルな社会に貢献します。
新入社員研修やサステナビリティ推進委員会、各部の活動で患者さんのことを考えるペイシェントセントリシティ対話会を実施しています。

ペイシェントセントリシティ対話会の参加者の様子

桜井なおみ氏をお招きし、ペイシェントセントリシティ ワークショップを開催

2024年7月、サステナビリティ推進委員会(特別編)として、がん体験者の就労・雇用を支援するキャンサー・ソリューションズ社の桜井なおみ氏と社員の方々にお越しいただき、抗がん剤の副作用である末梢神経障害(しびれ)を体感する「ペイシェントセントリシティ ワークショップ」を開催しました。
参加者は、軍手の上からゴム手袋を着け、指先の感覚を鈍くした状態で携帯電話を操作したり、チオビタ・ドリンクやペットボトルのキャップを開けたり、薬や当社の製品「ピタス」をシートから取り出したりするなど、日常生活の動作を試みました。社員115人(オンラインを含む)が参加し、患者さんの抱える社会課題解決について考え、対話する時間となりました。
また、委員会後の昼休みには、イーエヌ大塚製薬の協力のもと、加齢や病気により通常の食事が難しい方に“食べる機能”と“栄養摂取”を支援する介護食「あいーと」の試食会を行いました。患者さんの栄養ニーズや食事に関する課題をより深く理解するきっかけとなりました。
参加者からは「実際に体験することで見えていない問題を自覚でき、異なる視点で解決策を考えることができた」「副作用のデータを見る際、患者さんにとっての痛みを意識する重要性を理解した」といった声が寄せられました。
大鵬薬品は、これからもステークホルダーの皆さんの声に耳を傾け、ウェルビーイングに寄与する企業活動に取り組んでまいります。

ペイシェントセントリシティ ワークショップの参加者

「deleteC大作戦」のウォーキングパートナーに!

2024年9⽉に認定NPO法⼈deleteCが主催する「deleteC⼤作戦」において、当社はウォーキングパートナーになりました。この⼤作戦は、「みんなの⼒で、がんを治せる病気にする」というミッションの下、SNS投稿、買い物、旅⾏、ウォークなどが寄付につながる仕組みを通して、がん治療研究を⽇常⽣活の中で応援する取り組みです。 当社は、チャリティーウォーク「歩く」に賛同し、社員997⼈が参加した結果、合計歩数は3億2078万5348歩でした。(2024年9月~10月の合計)
deleteCとの出合いは2019年。「がんを治せる病気にしたい」という強い想いに共感し、同じ志を持つ仲間として応援を続けています。大鵬薬品は、これまで培ってきた医薬品開発のノウハウに加え、薬以外のソリューションを通じて患者さんや家族、⽀える⼈たちの「いつも」の笑顔が「いつまでも」続く社会を⽬指します。社員⼀⼈⼀⼈の⼀歩が、参加する皆さんの⼀歩と合わさり、⼤きな歩みになると信じています。 これからも、志を同じくする社外の団体や⼀般の方々との共創を通じ、社会課題の解決に貢献すると同時に、企業の価値を向上してまいります。

認定NPO法人deleteの小国代表(左)と山口さん(右)

社外の声を聴き、イノベーションのヒントに

2024年10⽉、ユーグレナ社の創設者のひとりであり、津南醸造の代表でもある鈴木健吾氏を本社にお招きし、グリーン(緑色やサステナビリティ)をテーマとした社内イベントにおいて講演いただきました。今回は、スマート醸造※で作られた津南醸造のお酒の試飲会も行い、多くの社員が講演だけでなく味覚でも楽しみました。
鈴木氏には2019年に、つくば市にある当社の研究施設でも講演いただき、今回が2回目になります。同じヘルスケア分野でご活躍される鈴木氏からは毎回新鮮なお話を伺い、当社の研究員、バイオものづくりに携わるメンバー、コンシューマーヘルスケア部門担当者等を始めとする多くの社員にとって、大きな刺激になりました。
※スマート醸造:生成AIを用いた日本酒製造工程に対する情報を活用する醸造方法

鈴木健吾氏 (ユーグレナ社 兼 津南醸造)