ニュースリリース

2010年04月21日
大鵬薬品工業株式会社

5-HT3受容体拮抗型制吐剤『アロキシ®』4月22日新発売

大鵬薬品工業株式会社(本社:東京、社長:宇佐美 通)は、5-HT3(セロトニン)受容体拮抗型制吐剤 『 アロキシ®静注0.75mg 』(一般名:パロノセトロン塩酸塩)を新発売しますのでお知らせ致します。本剤は2004年1月、大鵬薬品とスイスのヘルシン社とのライセンス契約に基づき弊社が国内で開発し、本年1月20日に製造販売承認を取得しました。
※ヘルシン社:HELSINN HEALTHCARE SA

癌化学療法に伴う悪心、嘔吐は、主に抗悪性腫瘍剤投与後24時間以内に発現する「急性悪心、嘔吐」、24~120時間後に発現する「遅発性悪心、嘔吐」に分類されますが、国内においては、遅発性悪心、嘔吐に対して有効な治療薬が少ないのが現状です。

アロキシ®は、癌化学療法(シスプラチン等)実施前の1回投与で、急性悪心、嘔吐のみならず、現行の治療薬では効果の不十分であった遅発性悪心、嘔吐にも有効性が確認されています。本剤は、血中消失半減期が約40時間と非常に長く、5-HT3受容体に対して高い結合親和性と選択性を有しています。また、欧州臨床腫瘍学会(ESMO)/国際がんサポーティブケア学会(MASCC)の「国際制吐療法ガイドライン2009」において、癌化学療法に伴う悪心、嘔吐の予防に用いる薬剤として推奨されています。
※ESMO:European Society for Medical Oncology
※MASCC:Multinational Association of Supportive Care in Cancer

アロキシ®は、世界63カ国で承認され、2009年の全世界での売上高は4億ドル超(約360億円)に達しています。日本での本剤のピーク時売上高は60億円を見込んでいます。

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