- 2015年01月05日
- 大鵬薬品工業株式会社
β-ラクタマーゼ阻害剤配合抗生物質製剤「ゾシン®配合点滴静注用バッグ4.5」製造販売承認取得のお知らせ
大鵬薬品工業株式会社(本社:東京、代表取締役社長:小林 将之)は、β-ラクタマーゼ阻害剤配合抗生物質製剤「ゾシン®静注用2.25・4.5」(一般名:タゾバクタム・ピペラシリン)の新たな剤形として、2014年12月26日、「ゾシン®配合点滴静注用バッグ4.5」の製造販売承認を取得したことをお知らせします。
「ゾシン®配合点滴静注用バッグ4.5」はダブルバッグのキット製品で、薬剤部(上室)にはタゾバクタムとピペラシリンを「ゾシン®静注用4.5」(バイアル製剤)と同一の力価比1:8で、また溶解液部(下室)に生理食塩液100 mLを充塡しています。医療機関での溶解操作の負担が軽減されることに加え、細菌汚染および異物混入の防止、投薬調製時の過誤の防止、緊急使用時の迅速対応を可能とするなどのメリットを有しています。
大鵬薬品は、今後も感染症治療において、医療従事者や患者さんにより一層貢献できるよう努めてまいります。
【ゾシン®について】
本剤は、大鵬薬品が創製したβ-ラクタマーゼ阻害剤であるタゾバクタムと富山化学工業株式会社(本社:東京、代表取締役社長:菅田 益司)が創製したペニシリン系抗生物質であるピペラシリンを力価比1:8の割合で配合した注射用抗生物質製剤です。国内での製造販売元は大鵬薬品で、大正富山医薬品株式会社(本社:東京、代表取締役社長:大平 明)が販売しています。本剤は、2008年7月に成人と小児における敗血症、肺炎、腎盂腎炎及び複雑性膀胱炎を適応症として承認され、2012年9月には腹膜炎、腹腔内膿瘍、胆嚢炎及び胆管炎の適応症が承認されています。海外では、102カ国※で承認されています。また、欧米などの各種感染症治療に関する診療ガイドラインにおいて第一選択薬のひとつとして推奨されており、世界的な標準薬として高く評価されています。
※2012年10月現在(最新)
製 品 情 報
製 品 名 | ゾシン®配合点滴静注用バッグ4.5 |
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効能・効果 | <適応菌種> 本剤に感性のブドウ球菌属、レンサ球菌属、肺炎球菌、腸球菌属、モラクセラ(ブランハメラ)・カタラーリス、大腸菌、シトロバクター属、クレブシエラ属、エンテロバクター属、セラチア属、プロテウス属、プロビデンシア属、インフルエンザ菌、緑膿菌、アシネトバクター属、ペプトストレプトコッカス属、クロストリジウム属(クロストリジウム・ディフィシルを除く)、バクテロイデス属、プレボテラ属 <適応症> 敗血症、肺炎、腎盂腎炎、複雑性膀胱炎、腹膜炎、腹腔内膿瘍、胆嚢炎、胆管炎 |
用法・用量 | ・敗血症、肺炎、腹膜炎、腹腔内膿瘍、胆嚢炎及び胆管炎の場合 通常、成人にはタゾバクタム・ピペラシリンとして、1回4.5 g(力価)を1日3回点滴静注する。肺炎の場合、症状、病態に応じて1日4回に増量できる。通常、小児には1回112.5 mg(力価)/kgを1日3回点滴静注する。また、症状、病態に応じて1回投与量を適宜減量できる。ただし、1回投与量の上限は成人における1回4.5 g(力価)を超えないものとする。 ・腎盂腎炎及び複雑性膀胱炎の場合 通常、成人にはタゾバクタム・ピペラシリンとして、1回4.5 g(力価)を1日2回点滴静注する。症状、病態に応じて1日3回に増量できる。通常、小児には1回112.5 mg(力価)/kgを1日2回点滴静注する。また、症状、病態に応じて1回投与量を適宜減量できる。さらに、症状、病態に応じて1日3回に増量できる。ただし、1回投与量の上限は成人における1回4.5 g(力価)を超えないものとする。 |
溶解操作方法
①使用直前に外袋を開封する。
②溶解液部を手で押して隔壁を開通させ、薬剤を完全に溶解させる。
・薬剤部と溶解液部を交互に繰り返し押すと、溶解しやすくなる。
③溶解を確認する。
上記操作後、ゴム栓部の汚染防止シートをはがして、輸液セットを装着する。なお、溶解後は速やかに使用すること。
包 装
ゾシン®配合点滴静注用バッグ4.5:10キット
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