ニュースリリース

2022年05月25日
大鵬薬品工業株式会社

選択的NK1受容体拮抗型制吐剤「アロカリス®点滴静注235mg」新発売のお知らせ

大鵬薬品工業株式会社(本社:東京都千代田区、代表取締役社長:小林将之、以下「大鵬薬品」)は、選択的NK1受容体拮抗型制吐剤「アロカリス®点滴静注235mg」(一般名:ホスネツピタント塩化物塩酸塩、以下「本剤」)が、本日、薬価収載されましたことをお知らせします。発売は、2022年5月30日を予定しています。

本剤は、抗悪性腫瘍剤投与後の悪心、嘔吐の予防を目的に開発された選択的NK1受容体拮抗型制吐剤であり、活性本体であるネツピタントに変換されるリン酸化プロドラッグ製剤(注射剤)です。抗悪性腫瘍剤投与後の悪心、嘔吐を予防することは、臨床上重要と考えられています。大鵬薬品は、2011年4月に締結したヘルシン・ヘルスケアSAとのライセンス契約に基づき、国内での本剤の臨床開発・販売権を取得し、臨床試験を実施して、2022年3月に「抗悪性腫瘍剤(シスプラチン等)投与に伴う消化器症状(悪心、嘔吐)(遅発期を含む)」の効能・効果で製造販売承認を取得しました1)

大鵬薬品は主力となるがん領域の中で、アンメット・メディカル・ニーズの高いがんサポーティブケアにも注力しており、2004年1月からのヘルシン・ヘルスケアSAとのライセンス契約に基づき、日本国内において2010年4月より5-HT3受容体拮抗型制吐剤「アロキシ®静注0.75mg」(一般名:パロノセトロン塩酸塩)、2012年12月より追加剤形である「アロキシ®点滴静注バッグ0.75mg」を販売しています。

大鵬薬品は本剤が患者さんや医療関係者により広く貢献できるよう、適正使用の推進に努めてまいります。

ヘルシンについて

ヘルシンは、スイス・ルガーノに本社を置く、総合的でグローバルな製薬グループです。世界中のがん患者さんの生活の向上に注力しており、がん支持療法におけるリーディングポジションを確立し、かつがん治療薬の革新的なパイプラインも有します。
ヘルシンは三代にわたるファミリー企業で、1976年の創立以来、尊重、誠実、品質の価値観を基本に、患者さんの生活の改善のために日々取り組んでいます。ヘルシンは、医薬品の開発と製造を統合した独自のライセンスビジネスモデルを展開しています。米国と中国に営業子会社を置き、また長年にわたる信頼ある提携パートナーのネットワークを通じて、190カ国で事業を展開しています。また、アイルランドの子会社Helsinn Birex Pharmaceuticals Ltd.は、完全に統合されたサプライチェーンシステムと医薬品製造を提供しております。
ヘルシンは、人と環境に配慮した社会変革の推進に積極的かつ中心的な役割を果たしています。企業の社会的責任を全ての活動の中心に据え、持続可能な成長への取り組みによる会社の戦略計画を通じて、その一層の推進に努めています。
ヘルシングループの詳細については、https://www.helsinn.comをご参照ください。

製品概要

製品名

アロカリス®点滴静注235mg

一般名

ホスネツピタント塩化物塩酸塩

効能又は効果

抗悪性腫瘍剤(シスプラチン等)投与に伴う消化器症状(悪心、嘔吐)(遅発期を含む)

用法及び用量

他の制吐剤との併用において、通常、成人にはホスネツピタントとして235mgを抗悪性腫瘍剤投与1日目に1回、点滴静注する。

製造販売承認日

2022年3月28日

薬価収載日

2022年5月25日

発売日

2022年5月30日

薬価

11,276円/バイアル

包装

5バイアル

製造販売元

大鵬薬品工業株式会社

1) NK1 受容体拮抗型制吐剤 「アロカリス®点滴静注 235mg」製造販売承認取得のお知らせ
 (2022年3月28日ニュースリリース)


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