医療用医薬品事業の歩み

半世紀にわたる抗がん剤開発の歴史で獲得した多くのエビデンスと豊富な経験を力に変え、大鵬薬品は世界のがん患者さんに貢献する新薬を開発していきます。

抗がん剤の開発はラトビア共和国の首都リガにある有機化学合成研究所で合成された「フトラフール」から始まりました。

抗がん剤開発の歴史は「フトラフール」との出会いから始まった

1969年、初代社長の小林幸雄は商談で旧ソ連を訪れた際、抗がん剤5-FUの誘導体である新規化合物に出会い、直感的に大きな可能性を感じます。すぐさま日本での臨床試験実施を決意し、多くの試練を乗り越えて開発に成功。1974年、注射剤とともに、経口で投与が可能な抗がん剤「フトラフール」が誕生。がんの外来治療を可能とし、後に“ 術後補助化学療法” の概念も定着させました。

誘導体:ある化合物の分子の一部が変化してできた化合物

1974年

「フトラフールカプセル200mg」と「フトラフール注400mg」発売

1974年
「フトラフールカプセル200mg」と
「フトラフール注400mg」の商品画像

写真は発売当時のもの

抗がん剤の進化を求め飽くなき挑戦を続ける

「フトラフール」の効率化を探求し、さらなる研究を進め、配合剤として1984年に「ユーエフティ」、1999年には「ティーエスワン」を国内で発売しました。

1984年

「ユーエフティ配合カプセルT100」発売

1984年
「ユーエフティ配合カプセルT100」の商品画像

写真は発売当時のもの

1999年

「ティーエスワン配合カプセルT20・T25」発売

1999年
「ティーエスワン配合カプセルT20・T25」の商品画像

写真は発売当時のもの

2003年

「ユーゼル錠25mg」発売

2003年
「ユーゼル錠25mg」の商品画像

写真は小型化変更品

2009年

「ティーエスワン配合顆粒T20・T25」発売

2009年
顆粒剤「ティーエスワン配合顆粒T20・T25」の商品画像

患者さんの生活の質を高めがん治療の未来を開く

がん患者さんの生活の質を高める目的で、水なしでも服用できる、抗がん剤として世界初の口腔内崩壊「ティーエスワン配合OD錠」を2013年に発売。また、制吐剤などのサポーティブケアを含む、がんのトータルケアを目指した製品も発売しています。

2010年

「アロキシ静注0.75mg」発売

2010年
「アロキシ静注0.75mg」の商品画像

「アブラキサン点滴静注用100mg」発売

2010年
「アブラキサン点滴静注用100mg」の商品画像

2013年

「ティーエスワン配合OD錠T20・T25」発売

2013年
「ティーエスワン配合OD錠T20・T25」の商品画像

2015年

「ヨンデリス点滴静注用0.25mg・1mg」発売

2015年
「ヨンデリス点滴静注用0.25mg・1mg」発売の商品画像

2022年

「アロカリス点滴静注235mg」発売

2022年
「アロカリス点滴静注用235mg」発売の商品画像

「ジェセリ錠40mg」発売

2022年
「ジェセリ錠40mg」発売の商品画像

日本発の新薬で世界の患者さんに貢献

21世紀に入り、がん治療に貢献できる新薬のグローバル自社開発を進める中、大鵬薬品が創薬した経口抗がん剤「ロンサーフ」を2014年に国内で発売。翌年には当社初の米国販売製品として承認を取得、2016年に欧州委員会の承認も得て、各国へと広がっています。また、自社独自の創薬基盤技術システイノミクス創薬で創製された「リトゴビ」は、2022年に米国(迅速承認)、2023年に日本、欧州(条件付き販売承認)で承認を取得しています。

2014年

「ロンサーフ配合錠T15・T20」発売

2014年
「ロンサーフ配合錠T15・T20」発売の商品画像

2022年

「リトゴビ錠4mg」発売

2022年
「リトゴビ錠4mg」発売の商品画像