大鵬薬品では、各サイトの環境影響の内容や立地環境を把握することで、最も優先すべき項目を検証し、各サイトに合った環境への取り組みを推進しています。
徳島サイト
徳島サイトは、医薬品製造の主力工場があり、医薬品の研究開発も行っています。大鵬薬品においては、エネルギー消費など環境負荷の最も大きなサイトとなっていますが、ISO14001の活動を通じて環境負荷の低減に向けた継続的に取り組んでいます。
医薬品の製造・研究開発において発生する廃棄物については、分別を徹底して行い、リサイクル(再資源化)推進に取り組むことによって、廃棄物発生量の削減を行っています。2020年からは単純焼却・埋立処分量削減のため、さらなる再資源化を推進しています。
また、事業活動におけるCO2削減の取り組みとして、2019年7月からは一部の電力にCO2フリー電力を導入しました。あわせて、無駄のない空調・照明の運用、省エネ型機器およびLED照明への更新を順次行っています。今後も従業員一人ひとりの意識を高め、CO2削減を進めていきます
このほか徳島サイトでは、大塚グループ他社と連携した取り組みとして「とくしま協働の森づくり」事業の支援、「あどぷと・エコスクール」による小・中・高校生を対象とした体験型環境教育への参画、地域の清掃活動として「小松海岸クリーンアップ大作戦」「今切工業団地清掃活動」への参加を通じて地域環境に貢献しています。
今後も地域に密着した事業所として、積極的に環境に配慮した活動を行ってまいります。
徳島サイトの取り組み
とくしま協働の森づくり事業
地域の清掃活動を通じた社会貢献
環境学習「あどぷと・エコスクール」
北島サイト
水と緑豊かな徳島県北島町にある大鵬薬品北島サイトは、2013年に抗がん剤のグローバル生産拠点として竣工しました。2016年には新たな治験薬製造棟が竣工し、大鵬薬品のグローバルビジネスの進展と製造施設の更なる拡充をしました。また、工場敷地内に2017年11月に大塚グループ内で事務関連の業務を担う「大塚ビジネスサポート株式会社」「はーとふる川内株式会社」が1・2階部分に、3階部分には、「心身ともに美しく」をコンセプトに屋外テラスを完備した社員食堂などが入居する厚生・事務棟が竣工しました。
環境活動としては、大塚グループの環境における最重要項目である「カーボンニュートラル」「サーキュラーエコノミー」「ウォーターニュートラル」に積極的に取り組むことにより、環境保全と環境負荷低減に取り組んでいます。
北島サイトの取り組み
北島サイトの従業員一同は、良き企業市民として以下の社会貢献活動に取り組んでいます。
- 隣接する遊歩道の開放
- 敷地内公園の開放
- 隣接する県道・町道・歩道の清掃活動(年4回)
- 年末・年始のLEDイルミネーション設置
- ピンクリボン推進月間LEDイルミネーション設置
また、地域災害時には一時避難所として機能するよう防災備蓄品を準備しており、工場見学者の受け入れ、電気自動車の運用、太陽光発電(既設)の利用は、従来通り継続して行っています。免震機能を備えた製剤工場にて生産された医薬品の安定供給・高品質を守り、これからも地域に親しまれ、人と環境にやさしい工場として社会的責任を果たしていきます。
太陽光パネルを設置した水処理施設と太陽光発電モニタ
遊歩道の解放(桜開花時期)
年末・年始のLEDイルミネーション
埼玉サイト
埼玉サイトの取り組み
埼玉サイトは、医療用医薬品の原薬製造と研究開発を行っています。ISO14001の認証を2001年に社内で最初に取得し、従業員一丸となって環境マネジメントシステムを活用した環境活動に取り組んでいます。
医薬品原薬の製造工程、研究開発においては多種多様な廃棄物が発生しますが、廃棄物ごとに最適なリサイクル方法を検討しています。
社会貢献活動にも積極的に取り組み、事業所周辺の清掃活動を全員参加で年4回実施し、地元自治体が実施する河川敷とその周辺の清掃活動である「神流川クリーン作戦」にも参加して、地域環境の美化に貢献しています。
また、廃棄物のリサイクルと社会貢献活動を兼ねて、職場だけでなく従業員の家庭から出た空き缶やペットボトルをリサイクル業者に売却し、その収益金を「認定NPO法人 世界の子どもにワクチンを 日本委員会」(JCV)へ寄付をする活動を、2013年から継続しています。
さらに、2015年10月からは「特定非営利活動法人シャプラニール=市民による海外協力の会」のステナイ生活に参画。使用済み切手を回収することで、貧困で苦しむ世界の子どもたちへの支援に役立てる活動を行っています。
2020年1月より、埼玉赤十字献血センターの献血バスを誘致し、社員有志による献血活動を行いました。
今後も従業員一同、積極的に環境負荷低減活動、社会貢献活動に取り組んでまいります。
地域の清掃活動を通じた社会貢献
ワクチンへの寄付活動
岡山サイト(岡山大鵬薬品)
岡山サイトの取り組み
岡山サイトは、2019年12月まで大鵬薬品工業株式会社と岡山大鵬薬品株式会社の二社体制で操業してきましたが、2020年1月から岡山大鵬薬品は親会社である大鵬薬品工業から、チオビタドリンク100mlシリーズ製造事業の移管を受け、岡山サイトは一社体制となったことにより、環境への取り組み体制も一新されました。
岡山サイトの事業はすべて子会社化されましたが、環境への取り組みは、親会社である大鵬薬品工業の一サイトとして、ISO14001環境マネジメントシステムの組織体制に組み込まれており、前向きな活動は着実に成果を出しています。
下記のような事業活動におけるCO2排出量削減の取り組みを行い、環境にやさしい事業所づくりを行っています。
- 2017年よりボイラー燃料をA重油から天然ガスに転換。
- 2022年1月からカーボンニュートラル都市ガスの導入。
- 2022年4月から再生可能エネルギーに由来する環境価値を活用した実質的にCO2フリーとなる電力を導入。
- 2023年9月の倉庫棟運用開始に合わせ、100kWの太陽光発電設備を導入。
岡山サイトは、瀬戸内海国立公園に面した自然環境に恵まれた地で事業活動を行っており、敷地内にもビオトープを配するなど景観にも配慮しています。
また、地元の一般消費者を対象に、ビオトープとチオビタ工場の見学会(現在は休止中)も行っております。この試みが、瀬戸内海の豊かな自然を知っていただく機会となり、周辺地域の清掃活動への参加や地域の方々との意見交換会の開催など、ステークホルダーとのつながりも大切にしています。
近年ではCDPやESG投資など、環境への取り組みが投資判断の重要な指標となり、投資家からの要求も年々高まっているなか、環境への取り組みを経営の柱の一つとして、持続可能な循環型社会の形成と患者様の健康に貢献できる企業として、さらなる発展を目指します。
地域の清掃活動を通じた社会貢献
地域の清掃活動を通じた社会貢献
工場内のビオトーブ
犬山工場
犬山工場では、2021年6月から非化石証書を活用した実質CO2フリーとなる電力を導入しました。これにより、犬山工場の年間CO2排出量の約60%にあたる約100トンを削減できる見込みです。また、生薬エキスの製造に使用した生薬の残渣が発生するため、これらの廃棄物は専門業者に委託し、堆肥としてリサイクルしています。
また、社会貢献活動として、海外医療協力の為の切手収集や、CO2削減の為のコンタクトレンズの空箱の収集などにも工場全体で前向きに取り組んでいます。
犬山工場がある工業団地では、関連会社・地域住民と協力し、地域コミュニティが主催するゴミゼロ運動に毎年参加し、地域住民とともに清掃活動を行っています。
今後も継続して環境負荷低減に積極的に取り組んでまいります。
地域の清掃活動を通じた社会貢献
つくばエリア
つくばエリアの取り組み
研究本部つくばエリアでは、新薬の開発に向け活発な研究活動を持続し続けています。省エネ施策としては、ユーティリティ設備の高効率設備機器への更新や冷熱源設備の運用改善等を実施し、積極的に環境負荷低減を目指し省エネ活動に努めております。
具体的には、高効率ターボ冷凍機の導入や蒸気ボイラーの効率化運転を実施し、CO2排出量の削減に取り組みました。
また、2020年9月からはCO2を排出しない再生可能エネルギーに由来する環境価値を活用した、実質的にCO2フリーとなる電力を導入し、2021年9月からは新たにカーボンニュートラル都市ガスも導入し、環境にやさしい事業所づくりに取り組んでいます。
廃棄物については、実験で使用する一部の共通汎用品(消耗品、試薬)の一元管理を開始したことにより、これら汎用品の使用期限切れによる廃棄量を減少させ、さらなる廃棄物削減に努めています。
地域の清掃活動を通じた社会貢献
TABLE FOR TWOプログラムへの参加
TABLE FOR TWOプログラムへの参加
オフィス部門
本社
オフィス部門における環境活動については、飯能の研修センターを含む全てのオフィス部門に対して、2020年1月よりグリーン電力証書を適用しCO2排出量を大幅に削減しました。
また、オフィス部門には大規模な設備がないため、ソフト面からの省エネ施策として、リモート会議システムの利用や在宅勤務など働き方改革を推進することにより、事業所のみならず通勤・出張などのCO2削減に取り組んでいます。
飯能で稼働している研修センターでは、新入社員の研修も実施しており、入社時に環境関連の教育を行う事により、今後の事業活動を行う上での環境への取り組みの重要性を学んでいます。
グリーン電力証書
研修センター